レンタル彼女
あたしと蘭は入ったばかりの校門を抜ける。
「どこ行く?」
「とりあえずゲーセン~でぷりじゃね?」
「あいよ~。」
蘭の自転車の荷台にまたがり、いつものゲーセンへ走る。
「ってか~高島くん?考えてみたら蘭、絡んだことあるかもっ♪」
「え!??!どんな人だったの!?」
「・・・・・・じゃなかったと思う~」
「ええ?何?聞こえない!」
蘭の自転車の速さは異常といっていいだろう。
このバイクなみの速さ。
言葉さえ風でさえぎられて聞こえない。
どんな人だったか聞こえなかったし。
でももう一度聞き返すようなことでもなかったので
スルーした。