レンタル彼女



「とうちゃ~く。」

なれた手つきでプリ機を操作するあたし達。
このゲーセンは小学校の時から通ってるから、何でも知っている。
もちろん、あたしと蘭は幼なじみだからもう、何年もここで一緒にプリとったり、その辺の男子とたむろしたりもしてた。


「今日盛れたね~!!」

「だねっ、蘭化粧品変えてからプリ写りよくなったしねっ」

「まじ!?嬉しい~彼氏に報告しよっと♪」


嬉しそうにプリを見る蘭。
ほんっと…
かわいいなあ。



「君ら連れいねーの?」

後ろから声をかけられた。
ビックリしたあたし達はすぐに後ろを振り返る。

…いたのは高校生だった。





< 20 / 29 >

この作品をシェア

pagetop