レンタル彼女
「いないよ。」
平然と返事ができる蘭にあたしは尊敬。
普通の人ならいいけど、
こいつ・・・
やばい系じゃん?
あたし達に声をかけてきたのは金髪にピアスが…ものすごい量、
頭には赤いタオルを巻いて服装はニッカ。
ヤンキーにしかみえない。
チャラチャラしたのにはなれてるけど、
ヤンキーは怖いし、苦手なんだよなあ…
「からまねえ?暇なら~今から連れもう一人くるし」
「いいよ~♪」
そう言って、そのヤンキーは携帯で誰かに電話しはじめた。
あたしは小声で言う。
「ちょっと!!何言ってんの!?あんたもあたしも…いやあたしは違うか?いちよう彼氏いんじゃん!!!!」
「何言ってんの~?あたしのいまの彼氏、あたしはあんま好きじゃないし、莉乃だって~まだあったことないじゃん♪それに、あたしこっちのヤンキーくんの方がタイプなんだもん♪オラオラしててかっこよくない?!」
はあ・・・?!
散々彼氏命みたいなこと言って何言ってんの!?
蘭の頭の中身、まじ見てみてえ。