初恋町〜また、君に恋をする〜



「ふぁ〜…朝…?」


携帯のアラームの音が鳴る前に目が覚めた。


時間を見れば6:00。


少し早く起きすぎたかな…?


今日は入学式だ。


眠たい体を無理矢理起こしてリビングに向かうとお母さんはもう起きて朝ごはんの用意をしてくれていた。




「あ、夏、おはよ。朝ごはん出来てるから、先に着替えてきなさい。」


「はーい。」




お母さんに言われるように、着替えるためにまた部屋に戻り新しい制服を手にし、着替える。


姿見に映る自分を見ると、何だか変な感じがしたが、わくわくした。




「夏〜?朝ごはん、冷めちゃうわよ〜!」




お母さんに呼ばれてリビングに向かうと、良い匂いがした。


「あらっ!制服、似合ってるじゃない。さすが私の娘ねっ!」


私を見てそういうお母さんを見てつくづく親バカだなあと思う。


「ありがと。お母さんには負けるよ。」




私から見ればお母さんはかなりの美人だ。昔は学校のマドンナだったと言われて納得できるぐらい。


私はよく母親似といわれるのが嬉しかった。




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