生★死
★.第一章
高三の夏。
「まりなっ、おはよ。」
「あ、結衣。おはよう。」
いつもと一緒の挨拶。
学校へ来るときは別々だけど
教室ではいつも一緒。
誰がどうみても親友の二人。
「ねぇ、聞いて。」
嬉しそうな声で私に近づいてきたまりな。
「ん?どうしたの?」
作業していた手を止めて、
まりなの顔をジッと見た。
まりなは恥ずかしそうに言った。
「勇樹先輩と付き合ったの♪」
「えっ?!本当に?!」
「うん…//」
高二の冬からまりながずっと
好きだった先輩。
今は大学生だけど、
休日に会ったりメールしたりで
付き合ったらしい。
「よかったね!私も嬉しい。」
「結衣に祝ってもらってまりなも嬉しいよ。」
「じゃあ今日帰りにどっか行こっか!」