かけがえのないキミへ
俺は保健室に向かった。保健室に入ると、先生が仕事をしていた。
保健室の独特な匂いが、あまり好きではない。
先生は俺を見ると微笑んで迎入れてくれた。
『どうかした?』
保健室には先生しかいなかった。
先生はまだ26歳。
白衣姿がとても似合っている。
そして、スタイルがよくて先生と男子生徒の注目の的。
俺は昨日、ここで先生を抱いた。
『…眠い』
俺はベッドの方に足を運び、カーテンを開けた。カーテンを開けると、白いシーツのベッドが現れる。
…昨日の出来事が鮮明に思い出される。
『昨日は楽しかった。また宜しくね?怜君』
先生はこう言って、俺を後ろから抱きしめた。
俺は唇を噛み締めて、下を向き、首を縦に振った。
一度犯した罪は、
一生背負っていかなくてはならない罪なんだ─…