かけがえのないキミへ


『どっちがいいかな?』

梨花が俺に見せてきたワンピースは、ピンク色で黒の水玉がついたワンピースと、みどり色で黒の水玉がついたワンピースだった。



『ピンクかな?』


俺は適当に言うと、梨花はピンクのワンピースを手に持ってレジに向かって行った。



『ピンクでよかったの?』



『うん!怜がピンクがいいって言ってくれたからピンクでいいの』


梨花は俺の隣で満足そうな笑顔を浮かべていた。俺は『ふーん』とだけ言って、梨花の言葉を流した。



俺達はあるファーストフード店に入り、休憩をとることにした。


ファーストフード店は学生たちで混雑をしている。
飲み物等を買い、空いている席に座って、俺は携帯をいじっていた。



『ね、怜?怜はあたしのこと彼女だって思ってくれてる?』



梨花の突然の言葉に、俺は驚きを隠せないでいた。



< 24 / 370 >

この作品をシェア

pagetop