かけがえのないキミへ
その姿にまた心が揺れる。
素敵すぎる、遥斗さんが。
『俺、頑張ってみます。後悔のないように、頑張ります!』
俺は立ち上がり、遥斗さんに向かってこう投げかける。
遥斗さんは、くるりと振り返って、俺に笑顔を見せる。
『人は変われるからな。俺は変われた。だから怜も変われる。俺が保証するから!』
この人に何度勇気をもらっただろう。
この人に何度救われただろう。
出逢って良かった。
今日、会えて良かった…
俺は深く、感謝します。
遥斗さんに、真っ青な空に、真っ赤な太陽に、
未来に…運命に─…
…撮影は無事終わり、遥斗さんと別れる時が来た。
『これ、俺の連絡先。また連絡して。いつでも暇だから。デート以外な』
『分かりました、ありがとうございます』
俺は遥斗さんに御礼を言って、スタッフの人たちにも挨拶をして、公園から去って行った。