かけがえのないキミへ



愛してる。



キミはただこれだけ言った。
だけどそれだけで十分すぎる。

遠回りした俺たちの気持ちは今やっと繋がった。

初めて会った場所で…



俺は走って綾音の元へ駆け寄り、綾音の手を引いて…力いっぱいキミを抱きしめたんだ…



『綾音…俺、ずっと綾音のこと好きだったんだ…好きで好きでたまらなかった!こんな俺でごめん…』



綾音の温もりは温かくて…いつまでも抱きしめたいと思ったんだ…



『怜…あたしこそごめんね?怜はあたしのこと見てくれないと思ってたから…本当はあたしも怜と仲良くなる前から怜のこと好きだった…』



キミの中で秘めていた本当の気持ちがようやく今、俺に聞かされた。

待ってたんだ、その気持ち。



もう離さないよ…
ずっとずっと一緒だよ…





『綾音…愛してる…』







ずっとずっと愛してる。これから先なにがあっても、綾音とずっと一緒にいたい。


その声で俺の名前を呼んでよ…
その笑顔を俺だけに見せてよ…


キミの全てで俺を愛してよ…



キミは俺の中で、
かけがえのない存在なんだ。




かけがえのないキミへ…


キミに俺の愛を捧げます。



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