かけがえのないキミへ



今日も快晴。
昨日も快晴…じゃあきっと明日も…


俺は勝手に天気の予測をする。
頭を掻きながら、俺は洗面所へと向かうため、足を動かす。
ふと、靴入れの上に無造作に置かれていた手紙等に目が止まる。

そうだ、昨日郵便入れに手紙が溜まっていて、持ってきたんだった…
疲れていたのが、それらには目を通さず、靴入れの上に置いたっけ…


俺はその手紙等を手に持ち、一枚一枚見ていく。どうせなんかの勧誘だろ?なんて思いながら、一応目を通していく。


すると、一枚の手紙を見た瞬間、俺の手が止まった。


白い封筒に、俺の大嫌いな文字がひとつ。



『は?なんで?』


思わず声が出てしまう。

その手紙を差し出した犯人は、俺の父親だった。
今まで連絡なんてなかったのに、なんで今更?

俺はビリビリと、その封筒を開けていた。



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