暁と悪魔の騎士 1
1章
孤独の終わり
人生とはとても不幸なものです。
どれだけのお方が幸せと感じているのでしょう…。
10年前まで私くしも不幸だと思っていました。
そうです…ルカが訪れる前までは…。
「麗羅お嬢様…お目覚めのお時間です。」
「ん…ッ。」
またやってしまいました。
ルカ・アルンティーン
詳しくお話すると私くし、相楽財閥の執事に当たる方。
毎朝私くしをお目覚めに来てくれるのですが私くしは
ルカよりもお先にお目覚めになることが少々お難しいようです。
あまりルカにはご迷惑おかけしたくないので…。
「今朝の朝食はマグロの照り焼きとイタリア風ホワイトソース
スパゲティーと食後にはスコーンとパンナコッタを御用しております。」
「午後からのご予定何かありました?。」
「えぇ。今日はブライアン伯爵との会談でございます。」
「…そうですか。ありがとうございます。」
1時からは、ミューロン州そして私くし一家と合併するご予定