好きの気持ち
私が橘に恋したのは…今から約9年前の小学3年生の時のこと。
クラス替えがあって、ドキドキしている中で新しい机が増えていることに気付いた。
この時はまさか自分が一目惚れするとは思いもよらなかった。
私にとっての運命の出会いはすぐそこに迫っていた。
教室のドアが開く音が頭に響く。
ガラガラガラー
「おはようございます。今日からこの3年2組の担任となります…早川 詩織です。これから1年間よろしくね」
新しい担任の先生は20代後半みたいだ。
でも、クラスも2つしかないからそんなに周りは変わらない。
「ねえ、悠ちゃん。先生…ちょっと怖そうだよね(笑)」
この子は…上原 京香。
幼稚園の頃からの友達。
「私も思ったよー。あの先生…雰囲気で怖く感じる」
周りも少しばかりざわついている。
「はいっ!少し静かにして。新学期から転校してきた子がいるから…呼ぶよ」
てて転校生!!!!!!!
女の子かな?男の子かな?
わくわくしてきた(笑)