ふたりりさいたる−先生へ−


授業がはじまると
オリエンテーションみたいなかんじで
話してばかりだった


相変わらず浅野は女生徒に
質問攻めされる



いくつー?

秘密

彼女はー?

秘密

家どのへーん?

秘密


(笑)


でも女の子が質問したことは
確かに気になる


なんなんやろ

なんでこんな知りたいんやろ


でも好きという気持ちとは
全く違ってた


雑談ばかりしていたら
授業が終わりチャイムが鳴った


「よーし。明日は遅刻欠席0でこいよー!!」


ちらっとうちの方をちらっとみるから
おいってつっこんでやりたくなった


挨拶がおわりみんな
帰ろうとする

ゆみがうちの肩をぽんとたたいて

「まな!今日なんか用事ある?遊んでかない?」

「あー‥ごめん。今日バイト。また今度あそぼ?」

「そっかあ。じゃあねまたあした!」


手をふるとゆみは教室を出ていった
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