ふたりりさいたる−先生へ−



浅野が風呂に入ってる間に
ピアノのレッスンの片桐先生から電話があった


片桐先生の下の名前が奈保だから
私はなっちゃんて呼んでる


まぁ3歳くらいからピアノやってるしね




「もしもーし」


『もしもしこんばんは!今ちょっといい?』



なっちゃんの声は少し低め‥
ってゆーかハスキー

いつも怒ってるみたい



「いいよ。どした?時間変更とか?」


『そーじゃなくてね。9月26日に5年に1度だけあるピアノコンクールがあるの。毎回年齢制限あって高校生しか出してないんだけど、まなちゃん出てみない?』
< 117 / 130 >

この作品をシェア

pagetop