ふたりりさいたる−先生へ−


そう言い放つ私に

そんなこと言われなくても

そんな顔をして浅野は答えた



「わかってるよ。」



まるでわかってない顔
浅野ってこんなんだっけ?

私は日本語通じない奴と
話している感じがして
なんだかめんどくさくなってきた


「なに。じゃあ浅野はうちと会えんくっても平気なんだ」



私はあからさま不機嫌な顔をして
テレビをみながら言った


浅野は私の両肩をがしっと掴んで
私を浅野のほうへ向けた



「お前なに言ってんの?平気なわけないやん。ただ単に応援してるだけ。」


「平気なんやろ?うざいから。」



私も浅野も眉間にしわがよる
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