ふたりりさいたる−先生へ−


「クラスで君だけ三者懇談の予定表ででない。期限すぎてんだから勝手にきめてまうよ」

あ‥忘れてた


「それは無理。母さん忙しいからさ‥明日までにきいてくる」


浅野はうちの目をじっと見てるのに
なぜかうちは浅野を直視できない


「‥ね。お前なんかあった?」


浅野は真剣にうちの顔をみる

誰かにこんなに面とむかって
真剣な顔されるとか久しぶりだな

「なんで?まじなんもないよ」


私は自然と心配されたくないと思い
へへっと笑って嘘をついた


「‥そっか。んじゃ俺仕事残したるから行くな。」


え‥

もおいくの?

1人でいたくない

1人でいたくない

1人にしないで


「‥あさのっ」


私は



無意識に右手で
浅野のシャツの裾をつまんでいた
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