ふたりりさいたる−先生へ−
授業中だったからいそいそと
後ろのドアから静かに入った
あ!
授業たかちゃんだ!
「こぉーら神田さん!早速遅刻かいな!」
うちはにやっと笑うたかちゃんに
へへっと笑い席についた
「まな!おはよお」
「わっ!ゆみ?髪真っ黒でわからんかった(笑)」
「小悪魔っしょ?」
「ばかじゃないん?」
あほみたいな会話をして席につく
現代文のノートをだして
とりあえずノートだけとる
やっぱ担任
たかちゃんがよかったな
昼休みになりおにぎりが入った
コンビニの袋をゆみと一緒に
ゆらしながら中庭にいく
ぽかぽかして気持ちいい
昼休みはいつも昨日のテレビが
どーとかあの雑誌のあの子が
どーとかそんな他愛もない会話
「ねーえまなあ」
「ん〜?」
横に肩を並べて座っていたうちらは
正面を見てあほみたいに
大口をあけおにぎりを
ほうばりながら話す
「あさの先生さーあ、そんなやな奴じゃなさそーやん」
‥たしかに今思うと。
昨日はうちが悪かったし
担任がたかちゃんじゃないことに
イライラしとったからかな
「まなにしてはめずらしーやん。ピアスとられてあんなキレるとか」
「ん〜まあ‥ね。昨日はイライラしとったかも」
「まあそんな日もあるべさ。」
だなーと言い合い予鈴がなって教室に戻った