あたしの好きは届かない
Ⅱ
ガチャン
えっ?!
「なんで!?」
「なんでって、今日遊び行くんぢゃないの?」
「い、行くけど…早くない?」
ハハッと優は笑った
「香奈の方が早いだろ?」
「確かに」
「まっいーや!行こーぜ」
優はあたしの腕を引っ張って歩きだした
あたしは恥ずかしくて少しうつむいた
「どした?気分わるい?」
「あっ違うよ」
「そっか」
優はニカッと笑った
好きだよ…
「どこ行くの?」
「やっぱり遊園地だろ、女ってそうゆうとこ好きなんでしょ?」
「まぁそうですね」
「香奈が敬語使うとへんだぞ」
「なんだしっ」
「ハハッすねんな」
あたし達はタクシーに乗って、遊園地に向かった