あたしの好きは届かない



ガシャン


観覧車のドアが閉められた


「ねぇ?優はなんであの屋上のビルにいたの」


「なんでだろうな?なんか無性に行きたくなった」


「ハハッあたし達が出会ったのってもしかしたら運命かも?」

「そうだったら、おもしろいな」



外はもう暗かった。


観覧車からみるあたし達の住んでいる居場所はキラキラ光っていて凄く綺麗だった


「あと、もう少しでてっぺんだよ!!」


「香奈って精神年齢低いよな」


「なによ!!偉そうにぃ」


「だって…そうだろ?」


「いいもん別にぃぃ」



あたし達がこんな会話をしている内にてっぺんを通り過ぎてしまった


「あー!てっぺんからちゃんと見たかったのにぃ」


「また来ればいいだろ」


「また、一緒に来てくれるの?」



「あぁ」



「ぢゃあ今度はちゃんと見ようね!!」


「おぉ、んぢゃ帰るか」


「うんっもう閉まっちゃうっぽいし…」


あたし達は遊園地を出た



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