あたしの好きは届かない
今あたしは、ビルの屋上にいる
時間は朝の10時
優がいつ来ても大丈夫なように…
来るかな?
来るまで待ってるよ…
ガチャン
え?
誰だろう…
あたしはゆっくり振り向いた
「優?」
優がこんな早く来るとは思わなかった
だって、、、
だって、、、
「香奈、ごめんな?」
「え?な、んで謝るの?」
「だって昨日、香奈泣いてただろ?」
心配してくれたの?
だからこんなに早く来てくれたの?
優は何も悪くないのに?
あたしがヤキモチを一方的にしてただけなのに?
やっぱり優は優しいね
あたしの気持ちは時がたつにつれ、どんどん大きくなっていく
「違う!優は謝らないで?あの、あのねっあたし優に聞きだい事あるんだけど…聞いてもいいかな?」
「いいよ、言って?」
「あ、あのね。ミナちゃんって誰?」
優は一瞬驚いたような顔をしてから悲しそうな顔になった
「ミナは俺の妹だよ」
そっか
優の妹だったんだ…
なんだ、良かった
「ミナは死んだんだ、俺のせいで…」
「え?」
優はミナちゃんの事を教えてくれた