狼クン達のオリの中③【完】
だって、その証拠に。
「涼兄は、さ。
なんだかんだ言って、お育ちのいいお坊ちゃまなんだよ」
ぶぅぶぅと。
文句を言うフリをして――…
「親の言いなりになるとか、さ。
ボクだったら考えられないけど。
でも、まぁ…。
そこが涼兄のいいところだったりするからね」
薫は、パーカーのフードをかぶった。
「だから、ボクが守ってあげなくちゃ」
「涼兄は、さ。
なんだかんだ言って、お育ちのいいお坊ちゃまなんだよ」
ぶぅぶぅと。
文句を言うフリをして――…
「親の言いなりになるとか、さ。
ボクだったら考えられないけど。
でも、まぁ…。
そこが涼兄のいいところだったりするからね」
薫は、パーカーのフードをかぶった。
「だから、ボクが守ってあげなくちゃ」