狼クン達のオリの中③【完】
豪華なおウチと怖すぎる男
「ねぇ、薫?
……大丈夫?」
パーカのフードをかぶって2時間。
その間、ずっとおとなしい薫。
ジッと何かを考え込んでいるように腕組みをして、窓の外を眺めている。
そんな薫は珍しくて。
あたしは、ちょっと心配になって、薫の肩をちょちょっと突いた。
「心配してくれるのは嬉しいけど。
でも……そんなに考え込むほどのことじゃないよ。
ほらっ。
きっと……大丈夫!
仲直りできるって!!」