狼クン達のオリの中③【完】
薫は、考え込むように、首を横に傾けた。


でも、すぐにそれを元に戻して、笑顔を作った。


『でも、ま。
詮索してもしょうがないし。
涼兄が戻ってくるまで、楽しくやろうよ』


『…………』


『お姉ちゃんのことは。
パパさんの友達の娘さんで、たまたま今、ウチに同居してるってことしか話してないから』


そんな風に薫は言ってたけど……。
< 169 / 356 >

この作品をシェア

pagetop