狼クン達のオリの中③【完】
『それでも。
オレは。
由梨のこと。
好きだよ』


零れ落ちる涙を拭おうとせず、涼は言った。


『だから……。
キライなんて、嘘だって言ってるじゃん』


そんなあたしの言葉にかぶせ、


『オレは。
すげぇ好き。
自分でもどうしていいか、
わかんないくらいに』


『由梨はオレのこと好き?』


震える声で、そんな言葉を繰り返してた。
< 186 / 356 >

この作品をシェア

pagetop