狼クン達のオリの中③【完】
「…………」


それでも涼は、横を向いたまま……。


あたしと目を合わせようとしなかった。


そんな涼の態度に……。


「涼!?
なんで!?
どうして!?」


こらえていた感情と、悲しみと……。


それから、聞き分けのよかった自分への後悔がふき出して。


あたしは涼に、聞きたくてたまらなかった疑問をぶつけた。

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