狼クン達のオリの中③【完】
「言いたくないけど、お姉ちゃん。
いい加減……。
忘れなよ」


そう言いながら、制服を……まだ横になったままのあたしの体の上に、バサッとかぶせる。


「でも……。
今日……。
学校で会えるし……」


弱々しく小さな声を出し、へにゃんと力なく笑うあたし。


彼女じゃなくても。


ただのクラスメートでも。


涼の姿を見れるのは、やっぱりうれしい。
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