狼クン達のオリの中③【完】
「『親の言いなりになるとか、さ。
ボクだったら考えられないけど。
でも、まぁ…。
そこが涼兄のいいところだったりするからね。
だから、ボクが守ってあげなくちゃ』……って」


「…………」


「だから、ほら……。
あたし……。
涼のこと……。
信じてみようと思って」


制服を握りしめて、涼と別れてからほぼ1ヶ月、ずっと考えていたことを、薫に話す。


「だから、薫も、涼を助けてあげてよ!」


そんなあたしの言葉に……。
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