狼クン達のオリの中③【完】
ギリギリギリと歯軋りをするあたし。


そんなあたしを楽しそうに笑いながら、薫はチケットを口元に当てた。


「一之瀬駿、28才。
華やかで綺麗すぎる顔の、超イケメン」


「……え?」


「線が細くて、清潔感があって。
でも、ゆるっとしてて、変わった感じ」


「……へ?」


「思いっきり“静”のイメージなのに。
独特のオーラ」


「ん?」
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