狼クン達のオリの中③【完】
「それが、一之瀬ブランドのデザイナー、一之瀬駿」


……と、解説されても。


あたしは、「……ふ……ふーん」としか言えない。


そんなあたしと蘭ちゃんを見比べて、薫は再び口を開いた。


「蘭ちゃんも、お姉ちゃんも。
マネキンみたいに綺麗で端整な顔。
ここ数ヶ月にうちに、見なかった?」


「え?
マネキンみたいに端整な顔?」


あたしと蘭ちゃんは、同時に首を傾げた。


そして……。
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