狼クン達のオリの中③【完】
「いいじゃん、由梨ちゃん。
面白そう♪」


お嬢様の蘭ちゃんは、臆することなくふふっと笑い、あたしの腕に腕を絡ませた状態で、あたしを会場に引きずり込んだ。


……ま……マジですか――っ!?


顔面喪失。


真っ青になるあたしをスルーして。


「蘭ちゃん、ここね。
で、お姉ちゃんは、ココ」


「わぁ~。
席は指定なの~?
うれしいなぁ。
しかも、めちゃくちゃいい席。
よく見えそう~♪」


薫と蘭ちゃんは、普通に楽しそうにはしゃいでる。


< 252 / 356 >

この作品をシェア

pagetop