狼クン達のオリの中③【完】
いいなぁ、ふたりは。


それに比べて、あたしなんか、さ。


「……っ」


パパ、ママ……。


せめて、あたしに、普通の暮らしをさせて!


……と言っても、当分無理だろうけど。


「はぁ……」


トホホ……とうつむくあたし。


それから、数十分後。


口数も少なく、もろブルーなあたしとは真逆な音楽と共に、一之瀬ブランドのショーが幕を開けた。
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