狼クン達のオリの中③【完】
「涼のことが大好きだから……。
これがたとえ、ドッキリでも、めちゃくちゃうれしい……」


これが、あたしの、本当の気持ち。


涼にだったら。


騙されてても、嫌われても。


それでも、ずっと、好きでいられる。


だから、あたしの答えは、ひとつしかない。


スッと……、ためらうことなく立ち上がったあたし。


そんなあたしの左手をとりあげ、


「バーカ。
ドッキリなんかじゃねぇよ」
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