狼クン達のオリの中③【完】
涼の腕の中で
「あの……ね?
今でも、信じられないんだけど」
一之瀬ブランド+*RITS+Kのショーが行われた、同じホテル。
スイートルームで、後ろから涼に抱きしめられる形で、ソファに座るあたし。
「なにが信じられないの?」
後ろから、涼は、あたしの耳近くで聞くのだけど……。
「ぜ……全部」
そう、全部が、全部、わからない。