狼クン達のオリの中③【完】
「あー…
お姉ちゃん。
もしかして、夜這い?
まぁ、ボクにとって、この時間は夜に等しいけどね?」


ドアを開けた薫が、なにやら白いふわふわのものを差し出してきた。


「これ着るなら、入ってもいいよ?」


「…?
何、コレ?」


「お姉ちゃん、似合うと思うよ?
まぁ、ボクほどじゃないと思うけど」


「…?」


訝しがりながら、両手で掴んで、バっと広げてみた。


「…」


唇の端がぴくぴくして、歪む口元が止められない。
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