狼クン達のオリの中③【完】
少し開いたドアの隙間から、あたしを部屋の中に突き飛ばした。


冗談。
薫。
あんた、あたしに何するつもり!?


変な…
変な…
変なことをしようとしたら…


迷わず、あんたのその可愛い顔を引っかいてやる――っ!!


ブラを手で隠すことなく、顔の前に両手をあげて、戦闘態勢になったあたしだったけど――…


「…っ。
…っ。
は…は…
はっくしょんっ!!」


薫の部屋のあまりの寒さに、自分の身体を抱き締めること優先で、すっかり戦闘モード失った。


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