狼クン達のオリの中③【完】
「特に。
“涙を浮かべている女性をほっとけない性質でね”
こんなセリフを普通に口にするおじさんを信用しちゃダメでしょ――っ」
…って、薫。
チッチッチッって、指を左右に動かしてる場合じゃないから。
「お姉ちゃんって、ほんっと。
見た目のカッコよさに、ころっと、面白いほどに騙されるよね~」
…って、薫。
ハァッって、あたしをバカにした笑いを浮かべて、ため息をついてる場合じゃないから。
「んで、何?
ウチのパパさんにグラっとした後は、今度は蘭ちゃん?
前にも言ったと思うけど。
ほんっと、お姉ちゃんって、守備範囲広いよね~」
…って、薫。
ウンウンって、目をつむってうなずいている場合じゃないから。
“涙を浮かべている女性をほっとけない性質でね”
こんなセリフを普通に口にするおじさんを信用しちゃダメでしょ――っ」
…って、薫。
チッチッチッって、指を左右に動かしてる場合じゃないから。
「お姉ちゃんって、ほんっと。
見た目のカッコよさに、ころっと、面白いほどに騙されるよね~」
…って、薫。
ハァッって、あたしをバカにした笑いを浮かべて、ため息をついてる場合じゃないから。
「んで、何?
ウチのパパさんにグラっとした後は、今度は蘭ちゃん?
前にも言ったと思うけど。
ほんっと、お姉ちゃんって、守備範囲広いよね~」
…って、薫。
ウンウンって、目をつむってうなずいている場合じゃないから。