共に行く者
明日は午前中、自由観光をして、バスに乗って帰る。
明日のことについて、どうするか仲間達と話し合った。
さすがにこのまま利実をほっとくわけにはいかなかった。
この旅行の目的は、縁を切る為だ。
最後に楽しい旅行をして、終わらせるというのが条件なんだ。
それを違えた場合、利実からどんな因縁をつけられるか分からない。
とりあえず、孝一が連絡を取った。
すると明日は一緒に行動したいと言ったらしい。
とにかく、明日はできるだけ利実の機嫌を損ねないようにしようと、結論がついた。
その夜、オレは中々寝付けなかった。
明日で本当に終わりにできるのか、珍しく考え込んでしまったからだ。
布団の中に入って1時間後、耐え切れずに寝室を後にした。
茶の間に行き、冷蔵庫からビールを取り出した。
窓際にはイスとテーブルのセットがあったので、障子戸を開け、月見酒をすることにした。
「はあ…」
ビールを一口飲むと、苦味が舌にきた。
ビールは好きな方なんだか、今日はやたらに苦く感じるのは気のせいか?
「和城」
「ん?」
寝室から、孝一が出て来た。
「寝付けないみたいだね」
「あ~、わりぃ。気になったか?」
明日のことについて、どうするか仲間達と話し合った。
さすがにこのまま利実をほっとくわけにはいかなかった。
この旅行の目的は、縁を切る為だ。
最後に楽しい旅行をして、終わらせるというのが条件なんだ。
それを違えた場合、利実からどんな因縁をつけられるか分からない。
とりあえず、孝一が連絡を取った。
すると明日は一緒に行動したいと言ったらしい。
とにかく、明日はできるだけ利実の機嫌を損ねないようにしようと、結論がついた。
その夜、オレは中々寝付けなかった。
明日で本当に終わりにできるのか、珍しく考え込んでしまったからだ。
布団の中に入って1時間後、耐え切れずに寝室を後にした。
茶の間に行き、冷蔵庫からビールを取り出した。
窓際にはイスとテーブルのセットがあったので、障子戸を開け、月見酒をすることにした。
「はあ…」
ビールを一口飲むと、苦味が舌にきた。
ビールは好きな方なんだか、今日はやたらに苦く感じるのは気のせいか?
「和城」
「ん?」
寝室から、孝一が出て来た。
「寝付けないみたいだね」
「あ~、わりぃ。気になったか?」