ばぁか、大好きなんだよっ//

桜井は日誌を持ち、教室のドアの方に向かって歩き出した。

俺も桜井に続いて席を立ち、歩き出した。


二人が教室を出ようとしたとき、桜井がいきなり「あっ」と声を出して俺の方に振り返った。


!?


「ど、どうした?」

「三木くん!下の名前で呼んでもいい?」

「えっ!?なんで?」

「さっき日誌書いてるときに日直の人の名前書く所あったでしょ?そのとき初めて知ったんだけど、三木くんの下の名前、私の弟と同じなんだ!」

「へぇ・・・桜井って弟いたんだ」

「うん!ねぇ、呼んでもいい?」

「別にいいけど」

「やったー」


ニコニコと笑う桜井を見ていると、なんだか嬉しくなった。


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