another story
「さゆりちゃん?」

“私”が顔を覗き込み、聞いてくる。


そうだ。
“あの日”、“私”はまだ、
“さゆりちゃん”を殺したかったんだ。


平岩先輩が死んだのは、彼女のせいだから。

彼女を助けようとしなければ、先輩は死ななかった。


だから、屋上に誘った。

今度こそ彼女を、
地獄へ突き落とすために。
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