君に恋した瞬間、
さっきから、話しかけてくるのは秋津 冷。
名前に反して性格は、誰にでもフレンドリーな意外と素直な奴。
ダチ?っていうか、なんというか良くわかんないな、こいつの存在。
「でー遅くなった理由は?」
クスクスと笑って、何か期待したように笑う冷。
残念でした。
今日も収穫はありません。
「俺の寝坊」
いつもだろ?と笑って、机に片肘をつく。
冷はあからさまに、顔を歪めた。
「また、なし?今日も、一緒に来たんじゃねぇーの?」
「んー、なんかいたけど。なんもねぇーよ」
「馬鹿だな、お前」
「だよな」