君に恋した瞬間、
気がつけば、放課後になっていた。
今日一日寝てたな。
授業まるで聞いてねぇーよ・・。
だるそうに顔をあげると、冷が気づいて近づいてきた。
「よ、はよ!お前、清々しいぐらい寝てたぞ!な!」
冷はそういうと横にいた、隆李(るい)に話を振った。
隆李は、深く頷き俺を馬鹿にしたようにみた。
「先公の怒鳴り声まるで無視、しかも「お前の授業つまんねぇー」とか言ってたし」
俺、そんな事いった記憶ないんだけど・・・。
てか、やばくない?
無意識のうちとはいえ先生に対してそんな事言うとか・・・絶対点数落とされる!
どうしようと焦っている俺に、隆李は爆笑した。
つでに、冷も。
そんな二人を呆然としてみていると、隆李が肩を震わせながら俺をみた。
「嘘にしか聞こえないだろ・・っ!お前、大人しくすやすや幸せそうに寝てたよ!」
馬鹿すぎて、困るとさっきよりも大きな声で隆李が笑う。