君に恋した瞬間、


こいつは・・・そういうやつ・・・。


人の事ばかにして反応を楽しんで幸せを感じる奴・・・。



たまにいるっしょ?そういうやつって・・。


恥と、怒りで顔が赤くなる。


まだ笑い続ける隆李を俺は少し強めに蹴った。


途端に表情を変え、痛さに顔をゆがめた隆李。


「いってぇー!!」と足を抱える隆李を、逆に俺が嘲笑う。


冷は、そんな俺らを引き気味にみつめていた。



「仲いいなお前ら・・・、うん。性格そっくり」


小さく呟いて、頷きながら冷はふと携帯をとりだした。



「おい、俊平ー。お前行かなくていいの?」



「は?何処に?」



「手紙、貰ったんじゃねぇーの?もしかして、ただの告白文だけだったり?」



・・・手紙・・・。


手紙!やばい、俺すっかり存在忘れてたわ!


俺は急いで、鞄からラブレターらしきものを取り出した。










< 23 / 61 >

この作品をシェア

pagetop