君に恋した瞬間、
こいつは・・・そういうやつ・・・。
人の事ばかにして反応を楽しんで幸せを感じる奴・・・。
たまにいるっしょ?そういうやつって・・。
恥と、怒りで顔が赤くなる。
まだ笑い続ける隆李を俺は少し強めに蹴った。
途端に表情を変え、痛さに顔をゆがめた隆李。
「いってぇー!!」と足を抱える隆李を、逆に俺が嘲笑う。
冷は、そんな俺らを引き気味にみつめていた。
「仲いいなお前ら・・・、うん。性格そっくり」
小さく呟いて、頷きながら冷はふと携帯をとりだした。
「おい、俊平ー。お前行かなくていいの?」
「は?何処に?」
「手紙、貰ったんじゃねぇーの?もしかして、ただの告白文だけだったり?」
・・・手紙・・・。
手紙!やばい、俺すっかり存在忘れてたわ!
俺は急いで、鞄からラブレターらしきものを取り出した。