君に恋した瞬間、


「ごめん、なんでもねえーよ。・・・で?」



で?ってすっげぇー酷な言い方だよな。


手紙みてんだから、わざわざ言わせなくてもいいのに・・って。



でも、その子はテンパってるのか分かんないけど、何度もかみまくりながら話し出す。


「あ、あの・・あたし、み、み、宮岡くんのこ、事が・・好きです」


そこまでいうと、言えた!って表情をして、ふぅ~と息を整えている。


一般的に見たら、可愛いといえる顔。


真っ赤になって、心臓に手を当てて息をするそいつを・・・守ってやりたいって思う男はきっと大勢いるんだろう・・・。



実際、ちょっと俺も思った。



だけど、別にすきって訳じゃないもっと別な感情。


なんていうんだろう、男の本能っつーのかな、まぁどうでもいいや。



・・好きじゃねぇーし・・・。



「で?俺とどうなりたいの?」


最低だな、俺。


ほんと、最低なんだよ俺・・・。



だから・・・好きになんてならないで・・。











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