君に恋した瞬間、
そんな哀れな可哀想な時計を少し雑に押す。
「眠・・・」
寝癖でボサボサの髪をワシャワシャとかく。
あー、あの声のせいで俺の大事な睡眠時間が削がれた。
「俊平ー!おーい、顔だせー」
窓の方から聞こえてくるその声にイラッとしながらもなんだか嬉しい。
ガタンと音をたて、窓の縁に腕を置いて下を見下ろすようにみる。
「何ー・・・」
昨日、遊んだ服のまま寝てたわ。
通りで寝にくいと・・・。
「おー!俊平っ!おはよう!」
朝からハイテンション過ぎません?
俺、朝って弱いんで正直やめてくれ。
ため息を一つついて、軽く手をあげる。