君に恋した瞬間、
気にしなさすぎ。
「だって、眠いもん。走る気起こんねぇよ」
俺は、杷仔の横を歩いて通りすぎた。
なんとか、誤魔化したけど。
流石に、走らないとやばいかもしんない。
「いや、そういう問題じゃないから」
杷仔は、俺の背中をポンと叩いた。
行くぞ、杷仔はそういうと俺の前を通り過ぎた。
なんで、俺・・・。
こんな奴が好きなんだろうな・・。
「眠いつってんのに・・・」
大人しく杷仔に従うように俺は、歩き出す。
俺の歩幅と杷仔の歩幅には違いがありすぎて、すぐに前にいた杷仔に追いついてしまった。
歩くスピードを合わせる。