君に恋した瞬間、
背の低い杷仔。
ちょこちょこと歩く杷仔が、こんなにも可愛いと思うのは・・・俺がこいつを好きすぎるからかな・・・?
「俊平!聞いてる?」
杷仔の声がいつの間にか聞こえ、俺は急いで杷仔をみた。
茶色の髪の毛を揺らしながら、怒ったように俺をみる杷仔。
「ごめん、聞いてなかった。何?」
「だーから、あたし誘われたの!」
杷仔は、頬を染めながら少しムッとして言った。
誘われた、そっか・・・。
別に、俺がどうこういう問題じゃないよな。
「そっか、良かったじゃん」
杷仔の頭を撫でながら笑う。
嬉しそうにうんという杷仔を見ているとちょっと辛い。