P U R E -ダイスキ、
愛しいくらいに
「――って、わけでね、
匠ちゃんと付き合えたんだよ〜〜♪」
翌日、あたしは上機嫌で愛に匠ちゃんのことを話す。
「うんうん、よかったわ〜」
なんだけど、さっきからずいぶんドライな返事。
「もっとびっくりしないの?」
思ったままのことを聞いてみる。
「いや、だって知ってたし?」
匠ちゃんと同じような意地悪な笑顔。
あ、あたしだけ騙されてたってこと!?
知らずにひとりで一喜一憂して…恥ずかしいんだけど。
「大泣きして、かーわいかったわぁ♪」
…最悪。
後から聞いたら、唯先輩も協力済みだったらしい。