P U R E -ダイスキ、
愛しいくらいにーside 匠ー
はるはご機嫌でジュースを取りに行った。
俺が驚いたのが嬉しかったとか?
…ほんと、可愛いことばっかする。
「持ってきたよー♪」
ジュースとお菓子が乗ったお盆を手に微笑むはる。
「はるはリンゴじゃないの?」
並んだオレンジジュースを見て言った。
「えっ?」
さっきの俺みたいな顔をするはる。
「彼女の好みくらいわかるよ?」
って少し意地悪に仕返ししてみた。
一瞬戸惑うけど、
「ん、匠と一緒が良かったから♪」
…って、無言になる俺は倍返しをくらった。