P U R E -ダイスキ、



「あ、着信」


部屋に入ってベットに飛び込むと、


携帯のライトが点滅してるのが目について、すぐに手にとった。


愛からメール。
と、匠ちゃんから電話??



しかも2回も。


何の用だろ?


愛のメールを開く前に、すぐに折り返した。





「もしも…」


バンッ


勢いよくあいた部屋のドアから見えたのは、



「おめでとーはる!!」



紛れもなく、匠ちゃんだった。


え、今電話…??



いきなりで頭がまわらない。



「え、た、匠ちゃん??」



てか、あたし今目腫れてない?!


部屋汚くないかなぁ!?



とっさに考えたのはそんなことばっかりだった。



「はい、作った♪」



そう言って手渡された大きなケーキ箱。



「??」



「お前今日誕生日だろーが!!」



え、今日??
そうだっけ?



「お前女の子が

sweet sixteen

忘れんなよ〜?」



そう大真面目な顔で言う匠。


sweetsixteenって…


そんなん知ってるの女の子だけじゃないの?


思わず笑うと、


「なんだよわりーか?」

って不服そうに頬を膨らませた。





< 9 / 26 >

この作品をシェア

pagetop