P U R E -ダイスキ、
「あ、着信」
部屋に入ってベットに飛び込むと、
携帯のライトが点滅してるのが目について、すぐに手にとった。
愛からメール。
と、匠ちゃんから電話??
しかも2回も。
何の用だろ?
愛のメールを開く前に、すぐに折り返した。
「もしも…」
バンッ
勢いよくあいた部屋のドアから見えたのは、
「おめでとーはる!!」
紛れもなく、匠ちゃんだった。
え、今電話…??
いきなりで頭がまわらない。
「え、た、匠ちゃん??」
てか、あたし今目腫れてない?!
部屋汚くないかなぁ!?
とっさに考えたのはそんなことばっかりだった。
「はい、作った♪」
そう言って手渡された大きなケーキ箱。
「??」
「お前今日誕生日だろーが!!」
え、今日??
そうだっけ?
「お前女の子が
sweet sixteen
忘れんなよ〜?」
そう大真面目な顔で言う匠。
sweetsixteenって…
そんなん知ってるの女の子だけじゃないの?
思わず笑うと、
「なんだよわりーか?」
って不服そうに頬を膨らませた。