初恋。

青天のへきれき。
キャンパスに写したようにキレイな空。冬休み開けの学校初日は気分がよかった。

だけど私の頭の中では、この間のあの人のことでいっぱいだった。また会いたいな。あの優しい声をまた聞きたい。

バラバラ!

「結菜(ゆな)!ボーッとしてんじゃないの。プリント全部落ちたわよ」

「あ!ゴメン」

プリントを落としてしまった。散らばったプリントに手をかける。いけない、いけない。タイミングよくあの人に会えるわけがない。現実を見なきゃ。

プリントを全て拾い終えてから職員室へ向かう。先ほど担任の先生に持ってくるように言われたからである。なぜ私が運んでいるのかは、クラス委員だから。もちろん今隣にいる友達の栗絵(くりえ)ちゃんもそうだ。

職員室に着くと真っ先に担任の場所へ向かう。入って一番手前。すぐに着くはずだった。が、それが阻まれた。目の前に先生がいたからだ。

私の知らない先生。

見るに身長はざっと170前後。顔はかなり整っていてアイドルみたい。髪は茶髪で少し明るめ。スーツがよくお似合い。

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